Vol.10 3年越しで叶えた夢のリフォーム! 母の笑顔が輝く理想の住まい ~宮崎市 T様邸~
「どうぞ」と家の中に案内してくれたのは、頼もしさが感じられるT様の息子様と朗らかな奥様。私が案内された玄関の向こう側には、開放的な明るいリビングが広がっていました。
テーブルの周りに腰掛けた息子様と、リビングのソファーに腰掛けて笑顔で話すT様。3年越しのリフォームで理想の住まいが完成したばかりのT様と、T様の息子様ご夫婦に夢を実現することができた喜びを伺いました。
コロナ渦で遅れたリフォーム計画
3年前から自宅のリフォームを考えるようになったT様。すぐにリフォーム計画の相談を息子様にしたT様ですが、急なコロナの広がりに不安を覚えた息子様は、コロナが落ち着くまで計画を待つように話したそうです。
T様:リフォームを考え始めたきっかけは、お風呂の水道から錆が出てきたことです。ですが、ちょうどコロナが流行り始めてしまい、息子たちに待つよう言われました。3年越しにようやく光神建築さんを紹介してもらいました。
息子様:そうですね。すぐにリフォームしてあげたい気持ちはありましたが、コロナで移動が制限されたり、地域間を移動するのもタブーな雰囲気がありましたので、「落ち着いてからしよう」と母に話していました。
私自身は、18年前に光神建築のお父様の代に自宅を建てて大変お世話になったんですよ。そのときに「信用できるな」と思い、母にリフォームの相談をされた時に、すぐ光神さんを紹介しました。
住みやすい暮らしを想像して
住みやすい暮らしを実現するために、家の間取りは重要です。多くの方は建築会社と相談しながら進めますが、T様はご自身で独自の間取りを考案しました。
T様:私たちの敷地は狭いので、効率的な間取りを考える必要があります。以前にも自宅の間取りを考えた経験があったので、それほど不安はありませんでした。想像以上に満足しています。
息子様:以前は、両親が自宅で商売をしていたため、今回のリフォームでは店舗部分も住空間に統合し、水回りは増築部分の一番奥の部屋に設置しました。それも母のアイデアです。
T様:もともと独立洗面台がなかったんです。お風呂場に小さな洗面所があるだけでした。そこで、お風呂と独立洗面台を設けたいなと思いました。
息子様:以前のトイレもかなり狭かったですね。
T様:そうだね。前のトイレルームは幅約90cm、奥行き約120cmで、畳1枚よりもやや小さかったです。
息子様:トイレでしゃがんで、扉を閉めると少し窮屈な感じです。今回のリフォームで、より快適になりましたね。
今振り返ると、結構な大工事になりました
リフォームを進めていく中で、これまでT様宅に潜んでいた大きな問題が明らかになったといいます。
息子様:リフォームの過程で、リビングの天井を高くしようという話になりました。そのためには、壁を一部壊す必要がありますよね。いざ開けてみると、雨漏りの部分がぜんぶ腐っていたんです。
光神さんが、「この状態だと、屋根が抜けるかもしれないから、柱は補強して壁や瓦の交換をおすすめします」と教えてくれたので、母にその旨をすぐに伝えました。
T様:当初は全体的なリフォームをお願いするつもりはありませんでしたが、息子から「全体的に交換する方が良い」と強く勧められました。
実は以前、台風で2階の瓦が飛んできたことがあり、それ以降も天井からの水漏れは続いていて…台風の度に痛い思いをしていました。
光神さんと相談し、台風に強い瓦を紹介してもらい、全て交換しました。
息子様:結果的に、屋根の瓦を全て交換したことで、かなり大規模な工事になりました。今振り返ると、この決断が賢明だったと感じています。
明るさに包まれたリビングルームで過ごす時間
T様が過ごすことが多いリビングルームは、窓から差し込む彩光が心地よい空間になっています。以前は、窓が少なく日中でさえ照明が必要だったそうです。
リフォーム後のリビングで約1ヶ月過ごすT様。以前の家とは違った心地よさを感じているとおっしゃいます。
T様:確かに、部屋全体が明るくなってうれしいですね。実は、前のリビングは圧迫感があり、暗い印象でした。天井が少し低かったので、20センチ以上天井を上げてもらったおかげで、圧迫感がないですね。満足しています。
息子様:そうですね。天井を上げることで全体的に明るさが増したと思います。
また、リビングの照明の位置も変更してもらいました。以前はリビングに照明が一つしかなく、少し暗い印象でしたが、天井を高くすることでリビングも広く見え、かなり印象が変わりました。
照明も、台所とリビング両方を照らすように中央に移動しました。今では、とても明るい空間になりましたね。
T様:そうですね。私はリビングルームで過ごす時間が多いので、嬉しく思います。
嬉しそうに語るT様に寄り添う、笑顔の息子様ご夫婦。T様がご自宅で長年重ねてこられた穏やかな日々が垣間見えます。
期待を超える住み心地です
期待以上の住み心地を実現されたT様の話を更に伺うと、「100点満点中99点です」と意外な回答が明かされました。
新生活を送る中で、T様は1つだけ気になることがあったというエピソードが語られ、息子様がその背景を懐かしそうに説明してくれました。
息子様:母が唯一気になる点は、トイレでじっとしていると照明が消えることだったんです。
T様:歳を重ねると、そういった新しい技術に馴染むのが難しくなることもありますね。トイレに行ってじっとしていると、照明が消えてしまい…最初は、驚いて息子に電話してしまいました。
息子様:母から「トイレの電気が急に消える!」と電話があって、調べてみると、電気屋さんが配慮してトイレに人感センサーを設置してくれていたんです。
光神さんから電気屋さんに確認したところ、「トイレだけセンサーを設置しました」と回答がありました。
母は、照明が消えた際に手を振らなければならないことを、少々面倒だと感じているようです。
T様は、昔ながらの習慣で、照明のスイッチを自分で操作することに慣れていたため、センサーの存在に驚いていました。しかし、これも新しい生活の一部として受け入れることで、今ではその不思議さを楽しんでいます。
事前準備と具体的なイメージは重要です
たまに実家を訪れる息子様と奥様は、T様の喜ぶ様子を目の当たりにし、リフォームの効果を実感しています。
息子様:リフォーム前に比べ、格段に住み心地が向上していると感じます。私自身も時折実家を訪れますが、その快適さが実感できます。
母が楽しく暮らしているのを見ると、リフォームを決断して正解だったと思います。
T様自身も新しい家での生活を振り返りながら、息子様ご夫婦とリフォームを成功させるためのヒントを教えてくださいました。
息子様の奥様:家電製品の配置やコンセントの位置を事前に検討し、計画を立てておくことが大切だと思います。
T様:そうですね。具体的なイメージは難しいかもしれませんが、細かい点まで検討しておくことで、後での手間が省けると思います。特に、コンセントの位置を後から変更するのは大変です。
明るく広々としたリビングでは、T様の柔らかな笑顔が輝いています。リフォームを経て、家族がより一層集い、共に過ごす温かい場所になりました。
快適空間でのT様ご家族の新たな思い出作りは、今始まったばかりです。