Vol.15懐かしさと心地のよさが調和する。リフォームで叶えたオンリーワンの古民家スタジオ

都城市梅北町 古民家フォトスタジオ『凜と晴れ』様

一面に広がる田園風景。どこか懐かしい、穏やかな時間が流れる集落の一角に、古民家フォトスタジオ『凜と晴れ』は誕生しました。

物件は築50年以上の古民家。

リビングや玄関まわりも、かつての人々の暮らしを支えてきたからこその趣を残していますが、玄関を開けると印象は一変!大正時代にタイムスリップしたかのような空間が広がっていました。

今回は、古民家探しからじっくりこだわったフォトスタジオのリフォームについて、オーナー兼フォトグラファーの木田様、木田様のお父様にお話を伺いました。

探し求めていた理想の店舗に出会うまで

インタビュアー(以下、イ):どのようなことがきっかけで、当社を知っていただいたのでしょうか?

木田様:4年間勤務したフォトスタジオを退職し、宮崎市から都城市へ移住することに。せっかく新しい生活を始めるなら、これまで本業と並行して続けてきたフリーのフォトグラファーとして本格的にやりたいと思いました。そこで、写真を撮るだけではなく「お客様が落ち着いて過ごせるような古民家スタジオを作りたい」と思ったんです。

イ:なるほど。それで物件を探していらっしゃったんですね。

木田様:ええ。ですが、想像以上に難航しまして…。「大正時代の建物を手掛けています」とホームページに書いてあっても「夏以降でないと対応できない」など、相手にされないことも多かったです。

木田様のお父様:そのタイミングで出会ったのが光神さんです。数社に見積もりを依頼するサイトで問い合わせたら、光神さんだけすぐに返信がありまして。事務所に伺ったときも、奥さんをはじめ、スタッフのみなさんがとても気さくで、雰囲気が良かったんです。

木田様:そこで「この人しかいない」と思い、物件探しからお願いすることにしました。

イ:物件を探すうえで、大事にされた条件はどのようなものだったのでしょうか。

木田様:インスピレーションで「ここなら落ち着ける場所」と感じるかどうか、周りが静かな場所かなど、いくつか条件はありました。あとは、アクセスのよさですね。都城市は、宮崎方面や鹿児島方面からも来やすい場所です。撮影で人に来てもらうことを考えると、その点は外せませんでした。そうした希望を光神さんにお伝えしたところ、2025年の2月にこの物件を紹介していただいたんです。

私はこの物件をはじめて見た時、とてもいい家だなと思いました。自宅が丁寧に手入れされていて、この家を大切に使ってこられたことが一目で分かりましたから。

居心地の良さと古民家の趣を活かした空間づくり

イ:こちらは借家とのことですが、どのような部分をリフォームされたのでしょう?

木田様:物件の原状回復が前提なので大きなリフォームはあまりできませんが、許可をいただき、壁紙や床をリフォームしました。リビングの床も思い切って張り替え、結果的にきれいな仕上がりで良かったです。

イ:ほかに、どのようなことを希望されたのでしょう?

木田様:古民家らしさを残したかったので、壁や柱は元の風合いを活かしつつ、ドアの位置や壁の色に細かくこだわっています。撮影では、背景が写真の印象を左右しますから、光の入り方や色合いには特に気を配りました。限られた予算のなかで「こうすればできます」と提案してくださり、うれしかったです。

イ:衣装部屋もすてきですよね!

木田様:ありがとうございます。特にウェディングや七五三などは衣装替えが必要ですので和室を衣装部屋にしました。テーブルも置いてあるので、撮影前後の準備や待機時間も心地よく過ごせます。女性用やお子様用の着物レンタルも用意しており「ここなら落ち着いて準備できる」とお客様から好評です。

スムーズな工事中の配慮にも感動。迷ったときは、意見を聞いていた

イ:リフォーム中に、印象に残っていることはありますか?

木田様のお父様:リフォームをするにあたり、当初は行政の補助金を使う予定だったため、光神さんに何度も見積もりを調整してもらいました。しかし、申請に必要な過去の建築資料がそろわず、行政側から差し戻されるケースが続きました。

そのたびに光神さんは「予算内でできる範囲に変更しましょう」と嫌な顔をせずに対応してくれて。「遠慮なくおっしゃってください」と快く引き受けてくださったことが印象に残っています。

また、困ったことがあると、光神さん経由ですぐに業者が来てくれます。経営の立場から見てもこのスピード感には本当に驚かされました。

木田様:光神さんだけではなく、職人さんも誠実ですね。例えば、作業中にこちらの要望が追加されたときも「いいですよ」といってくれたり、時には「こうしたほうが仕上がりが良くなりますよ」とアドバイスをしてくれたり。

木田様のお父様:そうですね。それに、現場は清掃が行き届いているので、安心してお任せできました。

写真を通じて人と人がつながってほしい

イ:完成したスタジオをご覧になっていかがですか。

木田様:自然光が柔らかく差し込み、古民家の趣がそのまま背景として活きる空間になりました。補助金の件など不安もありましたが、予算内で最適な改装を実現することができ「依頼してよかった」と思っています。

イ:今後の展望を教えてください。

木田様:ただ写真を撮る場所ではなく、人が集まり、思い出を共有できる空間にしていきたいです。家族写真や七五三、ウェディングといった人生の節目を撮影するだけでなく、地域の人が気軽に訪れられる場所にすることが目標です。訪れるだけで心が和む、そんな場所を目指します。

木田様のお父様:これから多くの人がここを訪れ、大切な思い出を残していくと思います。その様子を見守るのが楽しみです。

【店舗情報】

古民家フォトスタジオ『凜と晴れ』

静かな古民家で、自然な笑顔と空気ごと残す写真を。「また帰ってきたくなる」そんなフォトスタジオです。ご予約は、InstagramのDMか専用ラインからどうぞ。

・住  所:宮崎県都城市梅北町3096

・電話番号:0985-77-5071

・営業時間:9:00〜17:00※その都度対応

・定休日 :不定休

・Instagram:https://www.instagram.com/rintohare_photo/